ガイアの夜明けを見て「残業をしないことが目的になっている時点で間違ってる」と感じた。

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ガイアの夜明けは全て撮り溜めていて大好きな番組です。今回の放送では残業がテーマにされていたので感じたことをまとめます。

「残業しない=目的」になっている。

ノー残業とかプレミアムフライデーと世の中で言われていますが、実施し継続できている企業は日本の中で何%なんでしょうか。多分30%もないんじゃないかと思います。

電通の事件があってから、各企業の幹部は「自分の会社で同じ問題を起こさないように」残業時間の減少を中間管理職に指示したことと思います。もうこの時点で少し方向性がおかしいと僕は思っています。

幹部から指示を受けた中間管理職からすると「残業しないことが目的」になってしまいます。部下に残業させると自分の評価が下がってしまうんですから、当然残業させないように頑張りますよね。でも残業しなかったら働きやすくなったり、仕事に対するストレスが無くなるのかは僕の中では謎です。

企業は従業員の「仕事に対するストレスを減らす」ことを目的にすべき。

結局残業時間を減らしてもストレスが減らない人は減らないんですよ。

  • 仕事大好き人間
  • 残業代を当てにして残業している人
  • 残業しないと仕事が終わらない人

この3タイプの人は「残業ゼロ」政策を自分の企業が発表したら、仕事に対するモチベーションが下がっちゃうでしょうね。ストレスを減らすために企業が実施した政策で、逆にストレスを感じてしまうパターンですね。

この政策が素晴らしいと思うので見習います。

最近読んだ記事で、この政策は素晴らしいと思った記事の紹介です。「残業ゼロ」政策なんかより会社も個人も幸せになれる政策だと思います。

www.yutorism.jp

この政策のミソはタイトル通り「2倍の早さで仕事が出来る人に2倍の仕事を振るのをやめる」ということです。仕事が出来る人のモチベーションを上げながら、仕事が出来ない人の能力の底上げをするという素晴らしい政策だと思いました。

僕の会社でもやはり仕事ができる人に自然に仕事が集まってしまっていて、クリエイティブな仕事をする時間が削られているのをよく見ます。

今までは「仕事が出来る人がいっぱい仕事を抱えるのはしょーがないこと」と思っていましたが、この記事を読んで改善できるのかもしれないと感じたので、最近改善活動を始めました。仕事が出来ない人からは反発を受けましたが、会社としての方向性は正しい向きを向いていると思って働けているので、そのうち反発も収まって上手くいく気配を感じています。

最後に

経営幹部の人は自分の身の保身のために「残業ゼロ」政策を打ち出すのはやめて、「どうやったら自社の社員が今より働きやすくなるか」を考えて欲しいと思いました。

「残業ゼロ」政策を実施すると新聞にも取り上げられたり、世間からは「いい会社だ」と見てもらえるかもしれませんが、働いている社員はモチベーションが下がってしまっていたり、残業代がもらえなくなって家計が火の車になっていたり、会社の将来の業績が悪くなる方向に向いてしまっているかもしれませんよ?会社が潰れたら元も子もないです。

長時間労働の事件が起きたからハチの巣をつついたように、「残業を減らせ!!」と浅い考えで叫ぶだけなら誰でも経営幹部をやれてしまいます。個人のことも会社のことも考えて政策は実施しましょう。

今回のガイアの夜明けの内容を引用しておきます。とても面白かったので見ていない方は動画サイトから見てみてください。

大手企業で起こった過労自殺事件をきっかけに、働き方を見直す動きが急速に進み、日本人の働くことに対する価値観は、「残業ゼロ」という正反対の方向へ。政府も企業の残業削減を強く打ち出し、日本はかつてない時代へ突入しようとしている。大きな転換点を迎えた今、改めて日本人の労働のあり方を考える。

紳士服の大手が導入したユニークな残業削減プラン。それは残業をしなかった社員に一定額『ノー残業手当』を支給するというもの。歓迎かと思いきや、売り場の担当からは意外な声が…!また日本では、多くの企業が残業前提の給与形態を採っているため、残業削減による残業代カットは、一家の家計を直撃する場合も。そんな中、失われた“残業代”を補てんしようと「副業」を始めた人たち…。「働き方改革」の理想と現実とは…。

www.tv-tokyo.co.jp