サラリーマンが豊かになれないのが資本主義社会の仕組みです。

スポンサードリンク

「年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち」という本を読んだので備忘&感想です。伊藤邦生さん。

僕たちはお金を使わせられるように誘惑されまくっている。 

テレビCM、道や電車やビルの看板、雑誌に掲載されている商品・店舗。日常生活を送っているだけで、僕たちは「広告」というものを自然に見ています。

多くの企業が練りに練った販売戦略を行い、消費活動を喚起させようとしている社会で生きていく。

資本主義社会は、企業がよりたくさんのお金を稼ごう、より多くのものを消費させようと努力している社会です。

各企業の頭のいい人が、自社の製品やサービスを売るために必死に考えて「広告」をつくって宣伝しているんだから、そりゃあ一般ピーポーはひっかかりますよね。芸能人がカッコいい服を着ていたら自分もその服を買ってみたくなりますし、おいしそうな食べ物の写真や映像をみたら食べたくなりますもん。

この本を読んでから「広告」を目にすると、「お金を使わされようとしている」と思ってしまいます。

サラリーマンが豊かになれない資本主義社会の仕組み。

本のなかに書いてあったサラリーマンが働いても働いても裕福になれない理由として、建設会社、銀行、保険会社にお金を取られ過ぎていてるという内容がありました。

借金をしてマイホームを買うと、一生、建設会社や銀行・保険会社のために働く人生になってしまう。

サラリーマンの生涯年収は3億円、税金+社会保障=生涯年収の2割だから6000万円、家が4000万円、銀行に払う金利負担が2000万円、生命保険が2000万円、残り16000万円。子供が2人いたら1人2000万円かかるとして4000万円かかるので残りは12000万円しかない。夫婦で年間200万円くらいしか生活費として残らない。

 +3億円(生涯年収)

-6000万円(税金&社会保障)

-4000万円(マイホーム購入)

-2000万円(銀行への金利)

-2000万円(生命保険)

-4000万円(子供2人教育費)

残り1億2000万円 という計算ですね。この残り費用で夫婦2人が結婚してから60年一緒に生活するとしたら、1年間を200万円で生きないといけません。結構厳しい数字ですがリアルに近いと思います。

こういうサラリーマン家庭を量産するのは国の方針ですよね。個人に大金を使わせるなら、マイホーム購入、車の購入、保険加入、銀行への金利の支払いが一番効率がいいですもん。

だから昭和の間に、「大企業に入る→結婚する→マイホームを購入する→子供を2人は育てる」ことが一般的な家庭が目指すべき理想だと刷り込まれていったように思います。昔は大手の企業の業績は上がる一方だったので、終身雇用もうたえましたし。

この国の仕組みだとサラリーマンは確かに頑張り続けても楽に生活はできませんね。

特に今の時代は終身雇用も補償できなくなっていますし、月々の給料も下がっているので、昔のサラリーマンよりツラい生活をしなくてはいけないのは当然です。

 

「お金お奴隷」になってはいけない「お金の主人」になりましょう。

先程まで書いた「サラリーマンが豊かになれないのが資本主義社会の仕組みです」という内容は、僕にとってインパクトがとても大きかったです。

他には「お金の奴隷になるんじゃなくて、お金の主人になりましょう」と書いてありましたけど、そんなことは少しお金について勉強している人からしたら当たり前に目指していることです。

「どうやってお金の主人になるか」という内容の部分にも、株、投資信託、不動産投資、のような各種投資関係の内容が書いてありました。これも当たり前なことなので響かなかったですが、今までお金関係の本を読んでいない人からするとワクワクするいい内容がいっぱい書いてありました。

まとめ。

タイトルの「年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち」という意味は、お金の勉強をしてちゃんと将来のことを考えて生きてる年収300万円の人の方が、何も考えず生きている年収1000万円の人よりお金に苦労せず生きていけます。という意味です。

両方のタイプの人がお金に対して同じ知識量ならば、間違いなく1000万円を稼ぐ人の方が裕福に生きれるので、やはりお金はいっぱい稼いだ方がいいと思います。

「お金の不安を減らす勉強したい」あなたにはとてもいい本だと思うので読んでみて損はないですよ。