BRUTUS「お金の、答え」を奥さんと一緒に読みました。この非日常作業は楽しすぎてハマりました。

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 僕の奥さんは普段本を読みません。僕が家や喫茶店で本を読んでいる時は隣でスマホを触っています。そんな奥さんが、昨日コンビニで買って帰った6/1号のBRUTUS「お金の、答え」をなぜか僕より先に読み始めました。BRUTUSは僕の好きな雑誌で、気になる時だけ買って読みます。そんな雑誌を奥さんが読んでくれているのを見たら、少し嬉しかったです。デザインが良かったのかな?お金の内容だったから気になったのかな? 

25歳から1日790円貯金したら60歳で1000万円貯まるらしいよ。

奥さんが黙ってBRUTUSを読んでいていきなり僕にこんなことを言ってきました。僕はすぐに「60歳で1000万円じゃ全然生きていけんなぁ」と奥さんの興味とは別の返答をしてしまいました。

奥さんはすかさず「55歳から毎日5,480円貯めたら60歳で1000万円みたいよ」と更にコメント。(そういうことか)と察した僕は「我が家の貯金ペースと一緒やね」と伝えると、奥さんはビックリしていました。「自分で家計簿を付けてくれているのにわかってなかったんや」と僕は笑ってしまいました。「年間200万円貯金しているから1日5,480円貯金してるんやでー」と伝えると「すごいペースなんや。いいね!」と安心しながら喜んでいました。

貯金が趣味の奥さんは「1000万円貯めるためのシュミレーション」に興味をもっていかれたみたいで、我が家が年間200万円貯金していて5年で1000万円貯金できるペースで生きていることに気づいていなかったので、今回気づけて嬉しかったみたいです。読書は素晴らしいですね。

お金の心理テストをします。

①5分の3の確率で2万円。5分の2の確率で0円。

②何もしなくてもらえる1万円。

さて、あなたはどちらを選びますか?

 と、奥さんに質問されました。みなさんはどちらを選びますか?

僕は①を選びました。理系の人は期待値の考え方で①を選ぶかもしれません。奥さんは②を選んだみたいです。正解?は①みたいで、奥さんは僕が①と答えた時に少し軽蔑の目で僕を見てきました(やっぱこいつインテリかよみたいな目です)

①はもらえると期待できる金額が1.2万円、②は1万円なので①の方がお得なんです。人は不確実なものを嫌う性質なので、②と答える人が多いテストみたいです。

コインを投げて次「裏」が出そうなのは①?②?

①裏、表、裏、裏、表

②表、表、表、表、表

という第二問目の心理テストを出題されました。①と②どっちだと思います?

答えは「両方同じ確率」ですよね。コインを投げて裏が出る確率は絶対に2分の1ですから。でも②と答える人が多いみたいです。ギャンブラー思考が働いてしまうんですよね。

これも僕が正解を言ってしまって冷たい目で見られてしまいました。

2つのお金の心理テストをして奥さんは「やっぱり私だけだったらかなり損をして生きてたやろうなぁ」とコメント。ずっと一緒に過ごしているのでたまにこういう心理テストでお互いの考え方の違いを確認できたら新鮮で楽しいですね。 

一体、お金って何だろう?

奥さん「この言葉めっちゃ難しい。どういうこと?」

奥さん「お金がないことを、そのまま「下流社会」といってしまう下品さに、なぜ世の中の人は気づかないのだろう」北野武さんの言葉。

僕「お金がなくてもプライドもってしっかり生きてる人もおるから貧乏=下流社会ってまとめるのがダメって意味かな。必要最低限の暮らしができる分だけ稼いで田舎とかで生きてる人もいるけど、その人は貧乏したくてしてるわけじゃないやん?自分で選んでそういう暮らしをしてるわけやし、そういう生き方も最近流行ってていいなって俺も思うし」

奥さん「じゃあ「お墓の中で一番の金持ちになることには関心がない」っていうスティーブジョブズさんの言葉はどういう意味?」

僕「死ぬ時にお金をいっぱい持ってても意味ないから、生きている間にいかにお金を使うかにめっちゃ関心をもってるってことじゃないんかな」

という会話をしました。奥さんは「へー」って言うし、僕も言葉の意味の答えなんて知りませんけど奥さんとこんな哲学的な会話をすることが楽しかったです。

こういう言葉って名言っぽく無駄な単語や接続詞を省いているからわかりにくいですよね。本人が本当にこんなにシュッとした文章を話したんでしょうか。インタビュー中に話した内容を編集の方がシュッとまとめて名言みたいにしたはずです。万人にわかる文章のままでいいですけどね。

奥さんと一緒のものを見て意見を言い合うことが楽しいと気づいてしまいました。

普段奥さんと家でずっと一緒に居て、一緒にテレビを観たりご飯を食べたり犬と遊んだりして過ごしています。奥さんと一緒に「誰かが言った言葉」について考えたり、「わからないこと」を一緒に考えることは非日常でした。めっちゃ楽しいし、「こんなに考え方が違う」ということに気づけて新鮮すぎました。

ガチの「お金の本」や「生き方の本」は奥さんには手を出せないと思うので、今回のBRUTUSみたいにポップな読み物を見つけたら一緒に読んでみようと思います。650円の雑誌を買うことでお金の勉強もできて、奥さんとの新しい時間の使い方も発見できて収穫のある1日でした。